視覚的グルーピング

関連する要素を余白・矩形でまとめ、ユーザーが情報の塊を直感的に読み取れるようにする手法。ゲシュタルト心理学の近接の法則・共通領域の法則を設計に活かす。

基本的な考え方

関連する情報は「近くに置く」「囲む」「区切る」のいずれかで視覚的にひとまとめにする。グルーピングが明確なほど、ユーザーは情報の構造を素早く把握できる。

目的

  • 関連する項目をひとかたまりとして認識させ、スキャン速度を上げる
  • 無関係な項目が混在することによる混乱を防ぐ
  • 画面の情報階層を視覚だけで伝える

原則

  • 階層を深くしない: グルーピングは最大 2 段階まで。入れ子が深いほど認知負荷が増す。
  • 一貫性を保つ: 同じ役割のグルーピングには同じ手法を使う。セクション区切りは矩形、などルールを統一する。
  • グルーピングと余白を両立させる: 矩形を使っても、内側の余白が詰まっていると窮屈に見える。

グルーピングの手法

矩形でグループを囲むことで、独立したブロックとして認識させる。余白による近接・罫線による区切りは「余白の取り方」と Separator コンポーネントを参照。

フォームフィールドでの余白指定

フォーム内の余白は 3 段階で使い分ける。ラベルと入力欄の間 < 同一グループ内のフィールド間 < グループ間、の順に広くすることで、視覚的なかたまりが自然に伝わる。

フォームフィールドの余白指定: ラベルと入力欄の間 8px、フィールド間(横)16px、グループ間(縦)24px
  • ラベルと入力欄の間: 8px(--spacing-xxs)
  • 同一グループ内フィールド間(横): 16px(--spacing-s)
  • グループ間(縦): 24px(--spacing-m)

矩形(共通領域の法則)

Card コンポーネントや背景色の変化でグループを囲む。区切りの意図が明確で、独立したブロックとして見せたい場合に使う。

AI機能設定画面の実例。「通話録音」「対面録音」「その他」ごとにチェックボックス群が背景色の矩形で囲まれ、独立したグループとして視認できる
  • カード内にさらにカードを入れると階層が深くなりすぎる。入れ子は 1 段まで
  • 背景色での区別は --background-background と --secondary-white の組み合わせを使う
  • 背景色で囲んだグレー領域の内側余白(Padding)は上下左右とも 16px(--spacing-xs)で統一する

デザインパターン

矩形を軸にした、カイクラ画面での典型的なグルーピングのかたち。

セクション

ページ内の大きなトピックの区切り。見出し + 余白でグループを表し、Card などの矩形は使わない。レイヤーケーキの「層」と対応する。

セクションの実画面例。見出しとアクションボタンを余白のみで配置し、その下に説明文とフォーム項目を含む白いCardを続ける
  • セクション間の余白は --spacing-xl 以上
  • 見出し直下のコンテンツとの余白は --spacing-s
  • 見出しは h2 または h3 を階層に合わせて使う